自然のしくみを、そのまま未来の産業へ。

深海取水からデータセンター冷却、陸上養殖、淡水化、製塩へつながる循環システムの図解

3つの発明が、ひとつの循環を支える。

深海の冷たい海水でデータセンターを冷やし、あたたまった水で海藻や魚や貝を育て、その水から高品質な飲料水と高純度ミネラル塩をつくる。自然界の単純なしくみを、ひとつの循環につなげた構想です。


発明1|海中敷設用中性浮力複合管

深海の冷たい海水を、陸上まで安定して運ぶための長大な取水管です。海水中で浮きすぎず沈みすぎないように設計し、大型敷設船や多数の沈子に依存しない施工を目指します。

発明2|長大管路の低コスト敷設方法

複数の管を陸上で順次融着して、継ぎ目の段差がほとんどない長大な連続管路を形成します。ローラー上から海へ送り出し、設置地点まで曳航することで、大型敷設船に依存しない施工を目指します。

発明3|冷却排熱連動型の陸上養殖システム

データセンターを冷却して温度が上がった海水を、陸上の養殖プールへ送り、魚や貝の育成に再利用する仕組みです。海水の温度差と水の流れを生かし、冷却と食料生産をひとつの自然な循環につなげます。

さらに、海水の価値を活かす。

システム内を流れる海水の一部は、必要な真水の量と設備の処理能力に応じて流量を調整し、淡水化装置へ送ります。そこで得られた淡水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル調整、pH調整、精密ろ過、紫外線殺菌および品質検査を経て、高品質な飲料水として供給します。さらに、淡水化後に残った高濃度塩水を製塩施設で活用し、高純度の食塩を生成することで、深海から取り入れた海水の価値を最後まで引き出します。

※淡水化および製塩は、出願中の3つの発明を基盤として組み合わせる統合システムの追加工程です。

このシステムが生み出すもの

Lemurian Terraformingは、海洋深層水の冷たさ、水の流れ、熱の移動という自然界のしくみを活用し、AIインフラ、食料生産、飲料水、塩をひとつの流れから生み出します。複雑な資源を新たにつくるのではなく、すでに存在する海の力を、無駄なく順番に活かす構想です。

AIを冷やす

深海の冷たい海水で、データセンターの冷却負荷を軽減します。

魚介類と海藻を育てる

冷却後の水を陸上養殖へ送り、魚や貝に加えて、ワカメやコンブなどの海藻類も育てます。動物性たんぱく質と、食物繊維やミネラルを含む海藻を同時に生産し、サラダやスープなど日常の食卓に役立つ多様な食料を供給します。

水をつくる

システム内を流れる海水の一部を、必要な水量と設備の処理能力に応じて淡水化します。得られた淡水は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル調整、pH調整、ろ過、殺菌および品質検査を経て、高品質な飲料水として供給します。

塩をつくる

淡水化後に残る高濃度塩水を製塩施設へ送り、水分をさらに取り除いて結晶化させます。これまで排水として扱われてきた濃縮海水を、高品質な食塩という新しい製品へ変えます。

沿岸乾燥地を、新しい生産拠点へ。

深い海に近接する広大な沿岸乾燥地では、深海取水を起点として、AIデータセンター、陸上養殖、飲料水生産、製塩を組み合わせることができます。これまで大規模な産業利用が難しかった土地を、食料、水、デジタル産業、雇用を生み出す持続可能な経済空間へ変えていきます。

この未来を、ともにつくる。

Lemurian Terraformingは、海洋調査、データセンター、養殖、淡水化、製塩、建設、研究開発などの分野で、構想の実証と事業化をともに進める企業・研究機関・行政機関との連携を求めています。自然のしくみを活かした新しい海洋産業を、世界へ広げていきます。